Oktoberfest & Bier 

 第1回目の「ドイツ情報」は季節柄、オクトーバーフェストとビールについて取り上げたいと思います。

★9月から10月にかけて開催されるビールのお祭り、オクトーバーフェスト。ドイツ好きに限らず、誰もが一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。1810年10月バイエルン皇太子の結婚祝賀競馬レースがオクトーバーフェストの起源とされています。開催地となるミュンヘンでは、期間中、大小たくさんのテントが立ち並び、地元の人やたくさんの観光客が年に一度のお祭りを一緒に楽しんでいます。

 オクトーバーフェストに関する詳しい情報は、ドイツ語の勉強もかねて公式HPでご確認ください(英語表記もあり)

公式HP: http://www.oktoberfest.de/

 ちなみに、上記HPLexikonというページでは、バイエルン方言を標準語や各国の言葉に訳したものがご覧いsud-reiseただけます。ここでは日本語のページもありますのでバイエルン方言の勉強にお役立てください!

★さて、このオクトーバーフェストで飲まれているビールは、その名もオクトーバーフェストビール(Oktoberfestbier)という特別なもので、この時期にしか飲むことができません。一般のビールよりアルコール濃度は若干高めです。お祭りの時期になると市内の飲食店でも提供されているようですので、お祭りの人ごみが苦手だという方でも口にできるチャンスがあるでしょう(日本にも輸出されているそうなので日本にいても飲めるかもしれません)。

↑南ドイツにて。店先にあった看板です。

ビアハウス ★ビールのお祭りと言えば、やはりオクトーバーフェストが一番有名ですが、Stuttgartで行われるカンシュタットフェスト(Cannstatter Volksfest)というお祭りも大規模なものです。(2007年の開催は9月29日から16日間)オクトーバーフェストと梯子して見比べるも面白いかもしれません。このようなお祭りには移動遊園地(Kirmes)も来るので、ビール好きでなくとも十分に楽しめます。

公式HP: http://www.wasen.info/index.php?id=2&n=1

 ↑ベルリンにて。空の下で飲むビールはまた格別。

2006_06060012_edited★お祭りに限らず、ドイツでは日常の生活に欠かせないビール。ドイツではまだ明るいうちからオープンカフェでグラスを傾けている姿をよく見かけます。

 500種類を越えるといわれるドイツビールですが、その中で代表的なものを以下に挙げてみました。当学院でも使用している教科書Themen1をお持ちの方は“Bier Lexikon”のページでもご確認を。

  Pilsner(北ドイツ)

  Muenchener(ミュンヘン)

  BockbierDoppelbockbier(バイエルン地方)

  Rauchbier(バンベルグ)

  Koelsch(ケルン)

  Weizenbier(ミュンヘン)

  Berliner Weisse(ベルリン)

  Altbier(デュッセルドルフ)

↑ケルンの大聖堂。ケルンに来たらケルシュを飲まねば帰れません。

  ビールは苦手、という方にはビールを使ったカクテルはいかがでしょうか。混ぜる割合は基本的に5:5ですが、お好みに合わせて自分だけのオリジナルカクテルを作ってみてください。

  2006_06060010_editedシャンディーガフ(ビール+ジンジャーエール)・・・日本でもおなじみのカクテル

  レッドアイ(ビール+トマトジュース)・・・こちらも定番カクテル

  Radler/Alsterwasser(ビール+炭酸レモネード)・・・飲みやすく女性にお勧め

  Weizen +バナナジュース、さくらんぼジュースなど・・・いろいろなバリエーションがあります

  Colabier(コーラ+ビール)・・・こちらもドイツでは定番

 この他、フルーツジュース(りんごやオレンジ)と混ぜてもおいしくいただけます。ドイツでもビアカクテルは人気があるようで、スーパーではビン入りで売られているものもあり、人気のほどがうかがえます。また、ビアカクテルは地域によってさまざまな呼び名があるらしく、インターネットでざっと調べただけでも、たくさんの種類があることがわかります。
↑ケルシュの1つであるfrueh。大聖堂のすぐ近くでいつも観光客でにぎわっています。

★ビールの消費量が世界第3位のドイツでは、法律的に16歳からビールを飲んでいいとされています。(保護者同伴時は15歳からOK)蒸留酒などアルコール濃度が高いものについては18歳から。他のヨーロッパ諸国でもだいたい16歳からOKという国が多いようです。

 法律にちなんでもう1つ。現地で飲み物を頼んだとき、グラスに容量と線が書かれているのに気づかれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。実はこの線まで飲み物を注がないといけないと法律で決まっているのです。律儀なお国柄がビールからも伺えますね。

2006_06060023_edited ちなみに、ケルンの地ビールであるケルシュ。細長いグラスが特徴的なのですが、ケルシュはこの専用グラス(Koelsch Stange)で提供するものと法律で決まっています。ほかにも細かい規定がこのケルシュ協約(Koelsch-Konvention)で定められています。

URL: http://www.koeln-altstadt.de/koelsch/koelschtrinken/koelschkonvention/index.html

↑こちらはGaffel-Koelsch。隣にはグラスやコースターなどのグッズを扱うお店もあるのでお土産にいかがでしょう。

2006_06060021_edited★最後に、かつてビール講座を担当されたArndt先生に、お気に入りのビールを尋ねてみました。

答えはケルシュの銘柄のひとつであるPaeff。このケルシュはBrauereiでしか飲めません。(瓶入りでスーパーでは売っていません)Arndt先生のお墨付きのビールですので、ケルンにお立ち寄りの際は是非お試しあれ。

 Paeffを飲むには、Brauerei Paeffgen(伝統的なスタイルで食事も楽しめる)もしくはPaeff(若者向けのバー)へどうぞ。

Paeffgen公式HPhttp://www.paeffgen-koelsch.de/index.html

Paeff公式HPhttp://www.paeff.com/home.htm

↑こちらもケルシュのBrauhaus。店員のおじさんがバンザイポーズ

★さて、ハイデルベルクのオクトーバーフェストは9月15日()校内にて行われ、数多くの方にご参加いただきました。そのときの模様はこちらのリンク先からご覧いただけます。⇒ http://www.heidelberg.jp/event.html

 第1回のドイツ情報はいかがでしたでしょうか。今後もドイツ語圏に関するいろいろなテーマを取り上げたいと思います。ご感想やご提案などがございましたら(heidelberger@heidelberg.jp)までメールをお願いします。

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