ボンの紹介
 旧西ドイツの首都として、戦後ドイツの激動の歴史を見守ってきたボン。私は2006年9月から翌年7月まで、大学の交換留学制度を通してこの街で暮らし、学んだ。音楽や政治の中心として発展したこの街では、生活する人々の息づかいとともに、心地よい穏やかな時間が流れている。

ベートーヴェンの生家 (BeethovenHaus)
 ドイツが誇る大作曲家ベートーヴェンはここで生を授かった。現在内部は博物館として利用されており、ベートーヴェンが使用していたヴィオラやピアノ、直筆の楽譜、デスマスク等が展示されている。気軽に立寄るに丁度良い広さで、各部屋や階段、庭なども当時のまま保存されていて趣深い。隣接されたミュージアムショップも充実しており、お土産にはオルゴールなどがおすすめ。
開館時間などより詳しい情報はこちら:
http://www.beethoven-haus-bonn.de/sixcms/detail.php?id=&template=portal_de&_sprache=deutsch

Geburtshaus Kollage

旧市庁舎 (Altes Rathaus)
 ピンク色の概観が目を引くこの建物は、ボンの歴史を見守ってきた。アメリカ元大統領リンカーンや日本の天皇陛下などの要人が、かつてここで演説を行っているのである。現在は結婚式などに用いられており、運が良ければ幸せを湛えた新郎新婦が新たな出発を迎える瞬間に立ち会えるかも?
また月−土曜日ここで毎日開かれる市場の活気を味わってみるのも一興。

ボン大学 (Universität Bonn)
 1818年、プロイセン時代に設立された総合大学。マルクスやニーチェ、新渡戸稲造らがここで学んだ。ドイツで最大規模のアジア学部があることでも知られる。美しい本校舎と開放的な校庭(Hofgarten)は必見。陰鬱な冬を越えて太陽がようやく顔を見せる季節になると、待ってましたとばかりにここで日光浴を楽しむドイツ人を見ると心が和むのは私だけだろうか。
ボン大学公式ホームページ:
http://www1.uni-bonn.de/startseite/jsp/index.jsp

ラインアウエ (Rheinaue)
 ライン川に面した緑豊かな公園。野外ライブやフリーマーケットなど、各種イベントの会場ともなる。サッカーやフリスビーに興じる若者やジョギングをする家族、池のほとりには水浴びをする種々の野鳥。ここは誰もに開かれ、ゆったりとした独特の時間が流れている。
イベントなどより詳しい情報はこちら:
http://www.bonn.de/tourismus_kultur_sport_freizeit/freizeitpark_rheinaue/index.html?lang=de

ハリボ直営店
 熊を型取ったグミに代表されるハリボ。この日本でもおなじみのお菓子がボンで誕生したことを、どれほどの方がご存知だろうか。生みの親であるハンス・リーゲル(Hans Riegel)がボン(Bonn)で会社を設立したのでHARIBOと名付けられ、アインシュタインからも愛されたという。直営店では広いスペースを利用し、日本ではお目にかかれない様々な種類のグミやお菓子だけでなく、Tシャツなどのグッズも割安価格で扱っている。ボンのお土産はぜひここで!
ハリボ公式ホームページ:
http://www.haribo.de/planet/de/startseite.php

ゴールドベア ゴールドベア

ベートーヴェンホール (Beethovenhalle)

 ベートーヴェンの顔のモニュメントが目印。ボンで本場のクラシックを聴くならここ。毎年9月に開かれるベートーヴェンフェストのメイン会場でもある。
コンサートのプログラムなどはこちらから:
http://www.beethovenhalle.de/

Beethon (1986)

ドイツ連邦共和国歴史博物館 (Haus der Geschichte)

 ナチス台頭後からのドイツ史をたどる博物館。説明はドイツ語だが、ビジュアルによる展示が充実しているので非常にわかりやすい。オリジナルの名前入り名詞ケースが作れるコーナーもある。
開館時間や展示内容など詳しい情報はこちら:
http://www.hdg.de/

博物館が集合しているMuseumsmeile

  近年ボンは芸術にも力を入れている。それを最も実感できるスポットがここ。いくつかの博物館や美術館が集まり、にわかに注目を集めている。現代的な概観を持つ建物自体がアート。質の高い企画展や特別展が常に催されている。同名の地下鉄の駅を出てすぐ。
開催が予定される展示情報などはこちらから:
http://www.bonn.de/tourismus_kultur_sport_freizeit/bonn_ist_kultur/museen/museumsmeile/index.html

  1. ボンのカフェ情報☆

Cafe Clio
 ボン大学生の溜まり場となっているカフェ。学生向けなので値段も手頃。学術書も店内で扱っており、アカデミックな空気が味わえる。

Bagelbrothers
 駅前で明るい雰囲気なので入り易い。ベーグルだけでなくドリンクの種類も豊富。チャイラテおすすめ。

Cafe Einstein
 ボン大学本校舎の目の前。スタイリッシュで開放的な雰囲気の中で味わうカプチーノは格別。2階の窓際の席がおしゃれ。
Einstein Cafe, Bonn